Shadowrocketがバッテリー画面でバックグラウンド活動として表示されても、異常な電力消費とは限りません。まず集計期間、端末全体のバッテリー残量の変化、ネットワークの利用状況を確認し、On Demandと手動接続を比較しましょう。すでに利用中のサービスとサブスクリプションがあり、不要な接続を減らしたいiPhone・iPadユーザー向けの記事です。確認後は、実際の利用時間に合わせて自動接続を使うか判断できます。
バッテリー画面の見方:割合と端末全体の消費量は別
「設定 → バッテリー」を開き、画面で選択できる集計期間を指定してから、Shadowrocketのバッテリー使用状況とアクティビティを確認します。表示されるグラフや期間、アクティビティの詳細は、OSのバージョンによって異なる場合があります。比較する際は同じ期間を選び、1日分の使用割合と1時間のバッテリー残量の変化を直接比べないでください。
アプリ横の割合は、選択した期間の電力消費に対するアプリの割合であり、アプリがバッテリー容量を何%消費したかを示すものではありません。たとえば、ある期間にバッテリー残量が80%から70%に減り、アプリ一覧でShadowrocketが20%と表示されても、端末全体の残量を20ポイント減らしたとは言えません。この例は集計方法を説明するもので、割合を単純に掛け合わせても実際の消費電力は算出できません。
バックグラウンド活動の表示は、アプリまたは関連するネットワーク拡張機能がバックグラウンドで動作したことを示します。継続時間だけでCPUが高負荷のままだったとは判断できません。他のアプリからの通信がVPNトンネルを経由することもあり、バッテリー画面の内訳は、特定のアプリがネットワーク関連の消費電力をすべて占めていることを意味しません。バックグラウンド活動が増え、端末全体のバッテリー消費も明らかに増加し、同じ条件で繰り返し確認できる場合に、さらに調べましょう。
- その時間帯に充電していたか確認します。充電前後の残量を連続した放電データとして扱うことはできません。
- 動画の再生、通話、写真の同期、アプリのアップデートを確認します。これらの動作はネットワーク負荷に影響します。
- 画面の使用時間、明るさ、Wi-Fiまたはモバイル通信を記録し、アプリの順位だけに注目しないようにします。
- 電波が弱い場所や、ネットワークが頻繁に切り替わる状況にも注意してください。無線接続そのものにかかる電力も、端末全体の消費に影響します。
On Demandは接続の開始条件を制御する機能で、常時通信を意味しない
ShadowrocketでSettings → On Demandを開き、現在の設定と登録済みの接続条件を確認します。On Demandは、条件に応じてシステムがVPN接続を処理するための機能です。接続が確立されるかどうかは、現在の条件と設定によって決まります。「有効にすると常に大量のデータを送受信する」という意味ではなく、この設定だけから消費電力の増加量を決めることもできません。
接続後の消費電力は、通信量、プロトコルの処理、再接続の頻度、ネットワーク環境などによって変わります。アイドル状態の接続と、動画を継続して送受信する状態は負荷が異なります。ネットワークが不安定で接続を繰り返す場合も、安定したWi-Fiで接続を維持する場合とは状況が異なります。「自動接続が頻繁に開始される」のか、「接続後に特定の通信が続いている」のかを分けて確認してください。
Global RoutingとOn Demandは、それぞれ異なる役割を持ちます。前者は接続中のリクエストの処理方法を決め、後者は条件に応じて接続を開始するタイミングを決めます。Global RoutingのConfigは設定したルールに従って処理し、ProxyとDirectは全体のルーティング方法を指定します。Sceneは設定済みのシーンに応じて動作します。Global RoutingをDirectに切り替えてもVPNトンネルが切断されるわけではなく、手動で接続を切る操作の代わりにはなりません。
- Settings → On Demandを開き、変更後に元に戻せるよう、まず現在の条件を記録します。
- 普段使うWi-Fi、モバイル通信、ドメインに関する条件が、現在の利用目的に合っているか確認します。
- 一度に変更する条件は1つにします。Homeに戻って接続状態を確認し、ネットワークを切り替えて動作を確かめます。
- 手動で接続を完全に管理する場合は、まずOn Demandをオフにしてから、Homeで接続スイッチをオフにします。
同じ条件で比較する:設定を一度にすべて変更しない
On Demandがバッテリー消費の変化に関係しているか確認するには、一晩の結果だけで判断せず、条件をそろえた2回の観察を行います。記録を始める目安として、まず各回60分程度を設定します。1回目は現在のOn Demand設定を維持し、2回目はOn Demandをオフにして必要に応じて手動で接続します。60分は記録しやすくするための目安であり、測定基準ではありません。バッテリーの減りが少ない場合や、システムのグラフで細かく確認できない場合は、観察時間を延ばしてください。
| 記録項目 | On Demandでの記録 | 手動接続での記録 |
|---|---|---|
| 接続方法 | 現在の接続条件を維持し、自動接続の状況を記録 | On Demandをオフにし、必要なときにHomeから接続 |
| ネットワーク環境 | 同じ場所と同じWi-Fi、または電波状況が近いモバイル通信 | できるだけ同じ環境を保ち、接続先を切り替えない |
| 利用状況とルーティング | 使用したアプリ、Config、Global Routingを記録 | 同じConfigとルーティング設定を保ち、似た作業を繰り返す |
| 結果の記録 | 開始時と終了時の残量、画面の使用状況、バックグラウンド活動、接続の異常 | 同じ項目を記録し、実際の接続時間も記録 |
2回目の大半が切断状態で、1回目は接続条件を満たし続けていた場合、比較結果に表れるのは利用方法全体の違いです。すべての差をOn Demandの設定だけに帰属させることはできません。自動接続の仕組みを個別に確認したい場合は、2回の接続時間と通信負荷をできるだけ近づけ、ネットワーク切り替え時に接続を繰り返していないかも観察してください。
結論:繰り返し確認できる差を見てから、日常の接続方法を決める
手動で切断したアイドル時間に、端末全体のバッテリー消費が繰り返し少なくなる場合は、時間帯に応じた手動接続を選べます。2回の差が安定しない場合は、まず電波状況やバックグラウンド同期を確認しましょう。バッテリー画面での順位を下げるためだけに、On Demandをオフにする必要はありません。
消費電力が急に増えたら、接続、再試行、設定の順に確認
消費電力が急に増えたときは、まず利用環境に変化がなかったか確認し、次に接続の安定性を調べます。最初にプロトコルを変更したり、設定全体を作り直したりしないでください。利用中のサービスに関する情報は、各自のサービス提供元から案内された内容を確認してください。この記事では現在の接続を確認し、サービスの接続先を提供・推奨することはありません。
- 自動再接続の原因を確認します。Homeで切断した直後に再接続する場合は、Settings → On Demandに戻り、条件を確認してください。接続スイッチを何度も操作すると、条件に応じた自動接続をスイッチの不具合と誤認するおそれがあります。
- Wi-Fiとモバイル通信を分けて確認します。同じ場所で、それぞれの接続の安定性を観察してください。モバイル通信の電波が弱いときだけ問題が起きる場合は、まず電波状況とネットワークの切り替わりを記録し、ルールの変更は急がないでください。
- テストの繰り返しをやめます。必要な遅延テストや接続テストを1回行ったら、通常の利用状態に戻してください。テストを連続して実行すると通信が発生するため、アイドル時の消費電力を比較する用途には適しません。
- 登録済みの接続情報を確認します。ログにTLSエラーや接続失敗が記録されている場合は、アドレス、ポート、認証情報、システム時刻を確認してください。ポートは接続先の設定と一致させます。HTTPSでよく使われるという理由だけで、すべてのポートを443に変更しないでください。
- 設定の変更履歴を確認します。登録済みのサブスクリプション更新後やConfigの切り替え直後に問題が起きた場合は、現在選択している接続先と設定を確認します。コピーを保存してから1項目ずつ変更し、ルーティング、プロトコル、自動接続の条件を同時に変更しないでください。
エラー:NSURLErrorDomain Code=-1001
原因と対処:Appleのネットワークリクエストで発生するタイムアウトのエラーコードです。実際のログにこのコードがある場合、該当のリクエストが期限内に完了しなかったことを示しますが、コードだけでプロトコル設定の問題とは特定できません。まずタイムアウトしたリクエストを確認し、安定したネットワークで1回だけ再試行して、接続先のアドレスとポートを確認します。失敗が続く場合はログの前後関係と登録済みの接続情報を照合してください。再試行を繰り返すと、消費電力の観察に影響します。
エラーの表示はOSやリクエストの種類によって異なる場合があります。上記のコードが見当たらなくても、無理に探す必要はありません。「バックグラウンド活動が多い」とだけ記録するより、実際のエラー文、発生時刻、そのときのネットワークの種類を残すほうが原因を特定しやすくなります。ログを共有する前に、サブスクリプションのURL、認証情報、接続先の完全なアドレス、その他の個人情報を隠してください。
利用状況に合わせて選ぶ:自動接続を使うか、手動で切断するか
誰にでも当てはまる節電方法はありません。接続を常に必要とするか、ネットワークが安定しているか、手動操作を許容できるかを基準に選びます。On Demandをオフにして接続を忘れると、アプリのリクエストはその時点のシステムのネットワーク状態に応じて処理されます。VPN接続が必要な使い方では、手動モードの場合、接続状態を別途確認してください。
- 決まった作業を少しだけ行う場合:手動で接続し、作業が終わったらHomeで切断できます。条件によって再接続しないよう、On Demandもオフにします。
- 関連するサービスを一日中頻繁に使う場合:On Demandを有効にしたまま、接続条件と安定性を重点的に確認します。短時間の作業のたびに操作する必要を減らせます。
- Wi-Fiとモバイル通信を頻繁に切り替える場合:切り替えの前後で実際の動作を確認します。特定のネットワークでのみ接続が必要なら、条件を必要な範囲に絞り、対象をむやみに広げないでください。
- 夜間は主に待機する場合:VPN接続が必要なバックグラウンドタスクがないことを確認してから、手動で切断した状態と比較できます。写真の同期、充電状態、ネットワーク環境はできるだけ同じ条件に保ってください。
接続管理の代わりに、不要なルール変更をしないでください。DOMAIN-SUFFIX、IP-CIDR、GEOIP、FINALはマッチングとトラフィックの振り分けに使うもので、節電スイッチではありません。現在のConfigで必要な通信を処理できているなら、まずルールを変更せず、不要な接続時間や接続失敗後の再試行を減らしてください。プロトコル名だけで、どれが必ず省電力かを判断することもできません。
よくある質問:バックグラウンド活動と切断後の確認
画面をロックした後もバックグラウンド活動があるのは、常に高負荷で動作しているということですか?
いいえ。まず「設定 → バッテリー」で該当する期間を選び、端末全体のバッテリー残量の変化と他のアプリのアクティビティを確認してください。画面ロック後も同期やネットワークリクエストが発生する場合があります。バックグラウンド活動の時間だけでは継続的な高負荷を示しません。同じネットワークで繰り返し観察して判断しましょう。
手動で切断したのに、しばらくするとまた接続されるのはなぜですか?
まずSettings → On Demandを開き、自動接続が有効になっているか、どの条件が設定されているか確認します。手動切断をテストする場合は、先にOn DemandをオフにしてからHomeで切断してください。Wi-Fiまたはモバイル通信を1回切り替え、接続が自動で復帰しないことも確認します。
Directに切り替えれば、接続を切ったことになりますか?
いいえ。Global RoutingのDirectはルーティング設定を変更するもので、現在のVPN接続を切断する操作ではありません。切断状態を確認するには、Homeの接続スイッチを確認し、On Demandによる再接続も確認してください。テスト後は元のルーティング設定に戻します。
接続を切ったのにバッテリー画面で上位のままです。すぐに再インストールすべきですか?
すぐに再インストールする必要はありません。バッテリー画面には選択した期間の過去の集計が残るため、接続を切っても以前の使用状況は消えません。切断後の期間を選ぶか、新しい集計期間が終わってから端末全体の消費を比較してください。手がかりを失わないよう、先に設定と確認記録を保存します。
最後に、あとから確認できる記録を残しましょう。システムのバッテリー画面で選択した期間、開始時と終了時の残量、ネットワークの種類、On Demandの状態、Global Routingの設定、エラーログを記録します。繰り返し起きる接続の問題を先に解決し、自動接続と手動接続のどちらを使うか決めてください。一度の割合だけを根拠にしないことが大切です。